Tuesday, June 06, 2006

仮想ジャーナリストのつぶやき 歌田明弘

仮想ジャーナリストのつぶやき 歌田明弘

歌田明弘の「仮想報道」より。

■ 2006/05/30 歌田明弘 われわれはみな「隠れオウム」の容疑者 http://blog.a-utada.com/chikyu/2006/06/post_4d6d.html

 こうしてあらためて書くと、何とも唐突な経緯に思われるが、松永氏がオウム信者であるとすぐには信じられなかった泉氏が、すばやく明確な対応ができなかったこともあって、泉氏に対するこうした疑惑を信じる人はけっこういた。「知る人ぞ知る有名ブロガーが隠れオウムだった」ショックが、息を呑んで経緯を見守っていた人々の間にも一種のパニック心理を引き起こしていたのかもしれない。 泉氏はショックで寝こんでしまったりもしたようだ。しかし、立ち直って、松永氏へインタヴューした。


# 「すばやい対応」どころか、未だにきちんと対応できていない
# 泉あいに疑問を呈した人は「けっこういた」 しかし、疑惑を信じた人は「いたかどうかわからない」
# 泉あいが説明を拒む中で、オウムの疑惑から、ジャーナリストとしての泉あいを信じるかどうか、という問題に、徐々にシフトしたのである。
泉あいを信じていない人は「けっこういる」であろう。
# パニックに陥ったのは、泉あい、である。周囲の人々は、事実関係の説明を迫っているだけである。あたかも、一時的なパニックが問題であったかのような書き方になっているが、そうではなく、オウム真理教信者の政治への関与という大きな問題である。
※ 書き込みの日付は6/2だが、雑誌が発売されたのは5/30である。


 実質的により深刻な被害を受けたのは、泉氏にサーバーを貸していた男性かもしれない。「この男性こそが、『オウムの謀略』をたくらんだ黒幕」といった声が上がり、憶測にすぎないそうした話もネットで広まった。

# umeは黒崎を訴えると主張しているので、一方の主張に加担することには慎重になるべきだろう。
# BigBangの質問に対する歌田明弘の回答から、歌田明弘が裏取りしていないことが判明した。
# 「かもしれない」と逃げを打ちつつ、あたかも実際に被害があったかのように、umeの被害の紹介が続く。そして、疑惑を、「憶測にすぎない」と断じている。
# 「仮想報道」であるから、歌田明弘にとっては、ネット上に書き込まれた事実が、「仮想事実」として扱われるのであろう。


 さて、そうしたとき、あなただったら、どうやって「オウムでないこと」を証明するだろうか。 おそらく誰もできないのではないか。 そういう意味では、われわれはみな潜在的に「隠れオウムの容疑者」だ。 泉氏やこの男性についての疑いの広がり方を見ると、そうした極端な話が、かならずしも極端とはいえないように思えてくる

# umeが疑われたのは泉あいの対応のまずさが原因である。 誰でも、根拠なくumeのような状況になることはない。
# 具体論を突き詰めることなく、一般論を広げることによって、泉あいとumeの問題を、「我々の問題」に転化している。これは、R30や佐々木俊尚と同様の手法である。
# 歌田明弘は、「誰でもオウムと疑われるかもしれない」という可能性を提示することで、「umeはたまたま、不運にも疑われただけ」であるかのように、回りくどい擁護を行った。


泉あい氏のブログ「GripBlog」に掲載された(元)オウム信者・松永英明氏へのインタヴュー。泉氏は、オウム関係者なのではないかと疑われたこともあり、ジャーナリストの佐々木俊尚氏と有力ブロガーのR30氏に依頼し、3人でインタヴューしている。泉あい氏のブログは、注目が集まっているぶんだけ風当たりも強い。何をやっても、大きな波紋をよんでしまう。いろいろと失敗はあるにしても、ともかくできるかぎり答えようとしていることは確かだろう。

# 「これ以上お答えすることはありません」を繰り返した泉あいが、「ともかくできるかぎり答えようとしている」ように見えるらしい。
# それとも、「答えようとしたけれども答えなかった」という意味なのだろうか。

■ BigBang 2006/06/05 週刊アスキーと歌田明弘氏への質問書(4)----歌田氏の回答(2) http://ultrabigban.cocolog-nifty.com/ultra/2006/06/post_9350.html

 あなたは、そもそもume氏の挙動に異様なまでの関心をお持ちですが、私には、とりたててume氏の発言を追及する理由がありません。もしその発言に多少の違いがあったとしても、ume氏に根拠なく言うにはあまりに重大で不当な疑い(つまりオウムの関係者であるということ)がかけられてきたことは、ネット上で誰でも知りうる事実ですから、そういう意味で被害をうけたことは明白ではないでしょうか。


# 歌田明弘は、umeの話を鵜呑みにしただけである。umeの主張が事実であるのかどうか、また、それらの経緯について、興味を持っていない。調べる気もない。にも関わらず、「被害をうけたことは明白」と言っている。
# 歌田明弘のジャーナリズムは、事実とは無縁の、仮想ジャーナリズムである。

■ Ereni 2006/06/04 「ジャーナリスト」達の無責任な「言論」 http://d.hatena.ne.jp/Ereni/20060604

歌田氏のエントリーに関して。

松永氏はそもそも現実にアーレフ信者であったのであり、政治懇談会に出たことも、報道機関に関わった事も事実として存在している。だからこそそこへの説明責任を求められているのであり、理不尽な事を要求されているわけではない。また泉さんもume氏も実名など公表していないし、匿名性を云々するなら、報道機関を立ち上げようとしていた人間が、匿名を保とうとしていた事こそ、遡って非難すべきだろう。だが歌田氏はこれらの経緯を全て落としている。自身の言に反して、何もかもまず擁護ありきであり、そこには何の整合性も無い。氏のやっていることは、意図的誘導以外の何物でもない。

# 名エントリーである。やや長いが、全文を読むことをお勧めする
# ただ、現実世界の住人であるEreni氏の言葉が、「仮想ジャーナリスト」に届くかどうかは、甚だ疑問である。

ume氏が、第三者から見て、全く根拠の無い訴訟をすると黒崎氏を脅し、また未だに実行動がないらしいこと。そもそも辞職の経緯がなんとも不自然であり、そこに説明を求めても、全く答えがなかったこと。それらにも歌田氏は全く触れていない。仮にume氏のクビが事実であったとしても、この間の説明の不在への非難に対して、ume氏は全く言い訳できない筈である。

# 一方的な言説であるという指摘。

R30氏(火中の栗拾いツアー企画)、佐々木氏(ジャーナリストの視点「ことのは」問題を考える)と来て、幼稚で馬鹿げた言論ではあるが、そこには看過し得ない影響力があった。そして今回、紙媒体でこのような記事が出て、かなりの警戒心を抱かざるを得なかった。そこにある危険については、諸氏が指摘されている通りであり、BB氏の書くように、松永氏とは全く関係なく、アーレフ反主流派のプロパガンダに利用される危険もある。しかしそれについて彼らは自覚的ではなく、近視眼的に松永、泉両氏を擁護する論陣を張る事が、どれだけの危険を呼び得るか、またその危険性とは何なのか。彼らは全くわかっていない。この間違いは以前一度日本人の一部が犯した事ではないか、いや彼らの言葉はそれ以前の問題ではあろうが。

# R30、佐々木俊尚、歌田明弘は、愚かで無自覚であるという指摘。
愚かで無自覚であるが、無視できない影響力があるため、危険である

歌田氏の文面、それから匿名による言説にも、最近BigBang個人に対する悪意のようなものが読み取れる事が多くなってきました。それはこの件について真正面からとり上げ続けているのが、BigBang一人だからでしょう。本来この問題は個人の立場で取り扱う問題ではないと私は思っていますし、最初から、泉さんが「ジャーナリストとして」「懇談会主催者という公的な立場から」、説明して終わりにすべき問題でした。そこで泉さんが責任を放棄した結果、BigBangが要らぬ公共の責任まで負う事になってしまった。それが正確なところです。ですから時々言われる「そこまでやる謂れはないはずだ」という指摘の源は、かなり泉さんに帰結されるのではと、私は考えています。無論松永氏が本質的質問に答えなかった問題にも原因があるわけですが。

# 問題の原因についての指摘。主体的に責任を負うべきなのは、ジャーナリストとしての泉あいである。
# 当事者が問題を解決する気がないため、問題は未だに解決していない。

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